岐阜県の建設工事の入札参加資格では、経営事項審査の点数に加えて、県独自の「主観点数」を合算して、等級を決めます。この主観点数で、ワーク・ライフ・バランスに関する取組も評価されます。制度のしくみと、登録・認定の進め方を整理します。
主観点数での評価
岐阜県建設工事入札参加資格審査に係る主観的事項審査要領では、認定・登録の状況に応じて、次のように加点されます。
| 制度 | 加点 |
|---|---|
| 岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業に認定されている | 10点 |
| 岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進企業に登録されている | 5点 |
重複しては加点されません。評価の基準は、前年の12月31日現在の状況で、県内の事業者が対象です。
2つの制度の違い
- 推進企業の登録。 仕事と家庭の両立支援などに取り組む企業を、県が登録する制度です。登録の要件と申請の方法は、県の案内で確認してください。
- エクセレント企業の認定。 推進企業の中から、特に優良な取組や、他社の模範になる独自の取組を行う企業を、県が認定します。認定には、県の審査が必要です。
エクセレント企業の認定のしくみ
県の募集要項(令和7年度)では、次のように案内されています。
- 対象は、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進企業」に登録し、かつ、次世代育成支援対策推進法にもとづく一般事業主行動計画と、女性活躍推進法にもとづく一般事業主行動計画を策定している企業・団体です。
- 申請書類は、認定申請書、関係法令の遵守状況、行動計画の写し、記載内容を証明する資料などです。
- 審査は、書類だけではなく、現地調査で課題を聞き取り、アドバイザーが助言をします。
- 主な審査のポイントは、年次有給休暇の取得率、所定外労働の縮減の取組、育児・介護休業の取得状況、継続就労の支援、女性管理職の登用などです。
- 認定により、企業イメージの向上や、人材の確保・定着につながり、岐阜県中小企業等融資制度での優遇もあります(県の資料による)。
認定に向けた補助金の募集も、県が行っています。令和8年度の認定や補助金の受付は、県のページで確認してください。
労務の準備
これらの制度を活用するために、労務面で準備することは、次のとおりです。
- 年次有給休暇の取得状況を、把握する
- 所定外労働を、減らす取組を記録する
- 育児・介護休業の規定を、法改正に合わせて整える
- 次世代育成支援対策推進法や女性活躍推進法の行動計画を、策定・届出する
流れの目安
- 自社の現状を確認する(休暇、残業、規程、行動計画)
- 県の「推進企業の登録」の要件と、申請方法を確認し、登録する
- 登録後、エクセレント企業の認定を目指すかどうか、検討する
- 前年の12月31日現在の状況が評価の基準になる点を踏まえて、スケジュールを組む
まとめ
- 岐阜県の主観点数では、ワーク・ライフ・バランス推進企業の登録で5点、エクセレント企業の認定で10点が加点されます(重複はなし)。
- 評価は、前年の12月31日現在の状況です。早めの準備が重要です。
- 登録の要件と、今年度の受付は、県のページで確認しましょう。
当事務所では、就業規則や育児・介護休業の規定の整備、一般事業主行動計画の策定をサポートしています。お気軽にご相談ください。
※本記事は令和8年10月15日時点の情報です。最新の内容は、岐阜県のホームページでご確認ください。
参考:岐阜県「岐阜県建設工事入札参加資格審査に係る主観的事項審査要領」、「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」認定制度、令和7年度募集要項


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